Step4 材料集め・費用
小屋作りの情報収集やプランニングはとても楽しいです。
妄想で遊んでいるだけならいくらでも楽しめるので、しばらく妄想で楽しんで、少しづつ材料を買って、少しずつ週末に作業を進めて行きたかったのですが、
10月初旬に、「子供のために小屋を作ろう」と思い立ち、
「10月末の子供の誕生日に、棟上げで餅投げをやりたい!」というタイトスケジュールを組んでしまったので、棟上げまでに必要な材料は一気に購入してしまいました。
プランニングだけなら途中でやめられますが、材料を購入してしまうと、もうやるしかないです。
玄関に大量に積まれたSPF材を見た時は、とうとう買ってしまった、本当に作れるのか、、、と正直不安でした。
でも、このタイトスケジュールでなければ、ずっと「いつかやりたいなぁ。」で終わっていたと思うので、結果的にはよかったと思います。夜中と週末に作業をして、なんとか間に合いました。
材料は、最寄りのホームセンター数件をはしごしたり、Amazonや楽天で購入しました。
1番大きいものは、2×6の棟木(8フィート)ですが、軽トラックで運べました。
では、実際に購入した材料を紹介したいと思います。
購入した材料と費用の一覧はこちら。
購入したもの詳細
基礎・土台・壁枠組み
羽子板付き沓石300mm
小屋の基礎に使いました。
小屋DIYの情報を調べたところ、多くの小屋が半間(910cm)おきで束石を設置していたので、同じように半間おきにしました。

束石は計12個必要ですが、全てを1個1,000円のこの沓石にするのはもったいないので、壁枠組みの端に当たる部分に、こちらの沓石を使うことにしました。(青丸部分)計6個購入しました。

コンクリートピンコロ
残りの束石(赤丸部分)は、コンクリートピンコロを使いました。計6個購入しました。
Simpson金具 LUS24ダブルシェアハンガー

こちらは土台を固定するための金物です。
端になる部分には使えないので、内部になる部分だけ使いました計9個購入しました。
Simpson金具 RRリッジラフターコネクター
こちらは棟木と垂木を繋げるための金物です。
計画では垂木を6本このように付ける予定でした。

RRリッジラフターコネクターは、棟木の上部に引っ掛けて設置するので、上図のように向かい合って付けることが出来ないと思い込んで、垂木の数を減らしてずらして設置してしまいました。
でも、⇩この通り、棟木の上部にくる部分は互いに凸凹しているので、しっかり噛み合って設置できるんですよね。なぜ気づかなかったのか、、、思い込みは怖いです。ここはかなり後悔しています。

結局、余った垂木は、こちらに設置しました。

あまり深く考えず、余ったからこの辺りに付けておこう、と思ってつけただけでしたが、後々、この垂木が私の計画ミスを助けてくれました。
【参考】こちらのSimpson金具 フォーウェイコネクター FWH2でも棟木と垂木をつなげることができます。
Simpson金具 サイズミックハリケーン

シンプソンビス SD8X1.25-R

大引き受け

こちらは105角用の大引き受け金物と2×4用の受け金物です。土台のコーナー部分に使いました。

黄色の丸部分は、SIMPSON金具 LUS 24ダブルシェアハンガーです。ダブルシェアハンガーは外折れの耳があって、そこで土台と大引きを留めます。

しかし、上図の左側の、コーナーになる部分は外折りの耳のある金物は使えません。
コーナー部分は大引受け金物を使いました。
外側に耳が開いているものは、「外折り大引き受け」と表記がありますが、内側に折れている金物は、「内折り」とは記載がなく、どのメーカーもただ「大引き受け金物」と記載されています。
土台の一部には、自宅建築時に残りを貰った105角の杉角材を3本使ったので、105角用の大引き受け金物を4個購入しました。
入り口のデッキになる部分の土台は2×4材を使ったので、そのコーナー部分には2×4用の受け金物を購入しました。
土台・大引を全て2×4材で作る場合は、2×4用の受け金物を購入してください。
SPF材
躯体のメインになる材料です。
ホームセンターで売っている1番安いホワイトウッドの2×4材を使いました。
6フィートのものはホームセンターで400円弱で買えますが、反りやねじれが多いので、購入時にしっかり選定しないといけません。
私が購入に行った日は、先客が2×4材の大量購入していて、残り物から選定したので、反りやねじれのあるものや、節のあるものが混ざってしまいました。
小屋くらいの大物だと、反りやねじれは力技で誤魔化せてしまいましたが、やはり真っ直ぐな木材の方が施工は楽です。
作っていて気がついたのですが、節の位置も大切で、ビスの位置に節があるとビスが進まなかったり効かなかったりしました。
2×4材は最初に一気に購入してしまったのですが、作り始めて木材の癖をわかるようになってから買い足せばよかったなと思います。勉強不足でした。
2×4材 6フィート (土台・壁枠組み・小屋組用)
2×4材 8フィート (東西の壁枠組み用)
2×6材 8フィート (棟木用)
コーススレッド
使ったビスは、ダイドーハント コーススレッド (フレキ/半ネジ)の75mと90mmです。
1箱200本入りでお得なコーススレッドです。
ステンレス製のもっと高価なものもありますが、こちらのユニクロメッキのビスで十分でした。
防蟻防腐塗料
ホワイトウッドはシロアリの大好物らしいので、防蟻処理は必須です。
カインズホームに売っていた WOOD 油性 木部保護塗料(ブラック)を購入しました。
1.6Lで2,280円でした。

土台全体とウッドデッキに塗ってちょうど使い切りました。
構造用合板
コメリで、秋田プライウッドの秋田杉針葉樹合板 12mm を購入しました。
床は24mm、壁は12mm、屋根は9mmで分けようと考えていましたが、1箇所のホームセンターでは全種類が揃わなかったので、全て12mmで統一してしまいました。
床は12mmの構造用合板を二重にしました。
内壁は構造用合板が剥き出しになるので、できるだけ表面の綺麗な板を選びたかったのですが、最寄りのコメリは、スタッフさんがトラックまで運んでくれたので、自分で板を選ぶことができず、2枚ほど状態のよくない(少しカビが生えている)ものが含まれていました。
SPF材と同じく、購入前のチェックは大事です。
外壁下地・外壁
カラールーフ(アスファルトルーフィング)
こちらは屋根の防水下地です。
購入できる最小単位が1m×21mだったので、1本購入しました。
私は、屋根防水だけでなく、壁の防水シートとしてもカラールーフを使いました。
本当は、壁の防水シートは、薄くて施工のしやすい透湿防水シートを使いたかったのですが、50m巻きしか見つからず、それはさすがに多すぎるので、壁の防水にもカラールーフを使うことにしました。

屋根と壁に施工して、ちょうど21m使い切るくらいでした。
エクスステリア用塗料
外に出る木部の塗装用に、エクステリア用水性塗料を購入しました。
カインズのエクステリアカラーズ トラッドグリーン 2kg を使いました。

オイル系の塗料も検討しましたが、できるだけメンテナンスを楽にしたいので、しっかり塗膜のできるエクステリア用水性塗料を採用しました。
シーラーを下塗りしませんでしたが、、塗膜の剥がれもなく使いやすい塗料です。
マスキングテープ・マスカー
マスキングテープとマスカーはとても便利なので常備しています。
マスキングテープは切りやすさ、適度な粘着力などからこちらの3Mのテープを使っています。
布コロナマスカーは、布テープと薄いビニルシートが一体化したもので、ものすごく便利です。
塗装をするときに、塗らない部分をカバーするのがとても簡単にできます。
テープを貼った後、ビニルシートを伸ばすとき、静電気でシートがピタッと壁や床にくっついてくれます。ちょっとその感じが気持ちいいです。
防水テープ
防水テープは、窓周りの防水処理のために購入しました。
壁の防水下地に使ったカラールーフは材質がアスファルトなので、曲げるとパキッと割れて切れてしまいます。
透湿防水シートなら薄い紙のようなものなので、窓周りも柔軟に処理できますが、カラールーフでは窓周りの処理が困難です。
そこで、窓周りの防水は防水テープで対応することにしました。
こちらのエースクロスというテープは、防水の布テープです。
こちらのブチルテープは防水の両面テープです。
窓廻りの防水処理はとても悩みました。
田島ルーフィング株式会社のサイトがとてもわかりやすかったので、こちらを参考にしました。

ガルバリウム鋼板 平板
こちらは外壁・屋根の役物を作るために購入しました。
この役物は、今回の小屋作りで一番悩みました。
ネットで探した小屋作りの外壁を鋼板で作っている事例では、大体市販の役物を使っていました。
市販の役物は、住居に使えるレベルの製品なので、小屋にはハイスペックですし、予算的に厳しい。
外壁施工の段階ですでに予算10万円(コロナの定額給付金1人分)に近づいていたので、どうにか市販の役物を使わずに、窓周りや屋根材・外壁材のつながり部分の納まりをうまくやれないか、ものすごく考えました。
そこで思いついたのが、「役物を作ればいいじゃん!」ということでした。
せっかくのDIYなので、とことんDIYしよう。
ということで、役物を作る為に、ガルバリウム鋼板平板を購入しました。
全役物を作るのに、3×6尺(910×1830)が2枚必要でした。
ガルバリウム鋼板 波板
外壁はマイホーム建築で余ったガルバリウム鋼板大波を使ったのですが、屋根分は足りなかったので、屋根用としてガルバリウム鋼板小波を購入しました。
屋根の斜面の長さ+軒出を合わせて、1,200mmほどの長さが必要だったので、8尺(2,424mm)を半分に切って使いました。

ステン連結傘釘
屋根は小波、壁は大波を使いました。
それぞれ波の深さは9mmと18mmです。

雨漏りの危険を考え、釘は波の山部分に打ちます。
構造用合板を貫通してはいけないので、釘の長さは49mm以内でなければいけません。
長さ38mmでスポンジパッキン付きの傘釘を使いました。
ポリカーボネート 1820×910
プランニングの段階ではドゥーパ!のムック「自分でできる!小屋の作り方」に載っていた小屋を参考に、屋根のトラス部分にアクリル板を使うつもりでした。
しかし、アクリル板は高かったので、もし加工に失敗したら痛い出費になりそうで、何か代替できるものはないかと探したところ、ホームセンターでポリカーボネートを見つけました。
プラスチック段ボールとか中空ポリカーボネートとか呼ばれているもので、同サイズのアクリル板と比べると1/3の価格で買えます。
また、カッターで切れるので、加工もアクリル板より簡単です。
透明中空ポリカを使いました。透明でも、中空になっているため室内が丸見えにならず、結果的にアクリル板よりいい感じに仕上がりました。

トラスタッピング・ワッシャー
ステンレスのトラスタッピングネジとシーリングワッシャーは、中空ポリカーボネートを留めるために使いました。
雨ざらしになる部分なので、念の為ステンレスにしました。
ネジの隙間から雨が入らないようにするためと、ポリカーボネートが潰れない用にするためにシーリングワッシャーも付けました。
ネジが多くなってちょっと目立ってしまったので、透明のブチルテープで留めてネジの数を少なくすれば良かったかな、と思っています。
建具
角材30×40
こちらは開き戸を作るのに使いました。
⇩扉の枠の図面です。

この角材は節の位置をあまり考えずに使ってしまって、扉の取り付け時、カンナで微調整する際に苦労しました。
こちらもできるだけ節のないものを選ぶ方が加工が楽です。
シナベニヤ、シナ有孔ボード
ベニヤと有孔ボードで先程の枠を挟んで扉にします。
扉の表面は黒板塗料を塗って黒板にしたいので、表面の滑らかなシナベニヤにしました。
扉の裏面は有孔ボードにして、フックなどを取り付けれられるようにしました。
木工速乾ボンド
これは、扉の枠にベニヤを取り付けるときに使いました。
お馴染みのセメダイン木工用ボンド(速乾)を使いました。
大きい500g入りを買ってしまいましたが、180g入りで十分足りると思います。
隠し釘 22m
こちらもベニヤ・有孔ボードを扉の枠に固定するために使いました。
ベニヤと枠の間にボンドを塗ってから隠し釘で打ち込みます。
ボンドが完全に固まったら、釘の頭を打ち落とします。
打ち落とすのはとても気持ちいいです。
溝付き角材
こちらは、窓扉を作るために使いました。
溝には中空ポリカーボネートをはめました。

EF黒板ペイント0.9kg、ペイント薄め液
扉を黒板にするために使った塗料です。
黒板塗料は、水性のカケルペイントもありますが、雨ざらしになる扉なので、油性を使うことにしました。
色々探しましたが、楽天のこちらのショップの、うすめ液とのセットが一番お得だったので、こちらで購入しました。
塗り方の紙も入っていいて、良かったです。
油性なのでそれなりに臭いはしますが、塗りやすい塗料でした。
使い方通りにやれば、しっかり黒板になります。
蝶番
ドア用には和気産業 中厚ステンレス丁番 102mm BH-527を購入しました。
蝶番には色々な種類があって、メンテナンスが楽な抜き差し蝶番も使いたかったのですが、小屋にはハイスペックすぎるかと思い、一般的な蝶番にしました。
窓用は和気産業 厚口普通丁番生地 64mm BH-154を購入しました。
三角ゴンベ
ドアはかっこいいドアノブを付けたかったのですが、下の子がまだ2歳でドアノブを回せないので、開閉が簡単なドアにしようと思いました。
「そういえば、昔、親戚のおばさんの家のドアが、引いて開けて押して閉めるドアだった!あれにしよう!」と思い立ったものの、ラッチの名前がわからず、、、。
頼りの画像検索で、「三角戸バネ」とか「三角ゴンベ」という名前だと知りました。
風で開閉してしまうのは嫌だったので、「三角ゴンベ 大」を使いました。
シナエンボス
こちらはモールディングのような加工品で、カインズホームで購入しました。
ドア枠周りの中空ポリカーボネートの端を納めるために付けました。
モールディングより安かったので使いましたが、ちょっとダサいので、ちゃんとおしゃれなモールディングを買った方がよかったかな、と思っています。


雑巾摺
こちらは戸当たりとして使いました。
真鍮釘
これは、シナエンボスや雑巾摺を留めるために使いました。
どちらも細い木材なので、ビスだと割れてしまいます。
そのため、釘を使うのですが、見える場所なので真鍮釘にしてみました。
シリコンシーラント
こちらは一般的なシーリング材です。
ポリカーボネート周りのシーラーとして購入しましたが、購入後に、ポリカーボネートに使うとひび割れる可能性があることを知りました。
ポリカーボネートには脱アルコール型シリコーンや変成シリコーンのが良いそうです。
でも買ってしまったから、もったいなくて、脱オキシム型の一般的なシリコンシーラントを使ってしまいました。
施工から1年経ちますが、今のところポリカーボネートにひび割れは出ていません。
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